エグゼクティブ・サマリー

段卓氏(以下、段):みなさま、本日はお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。株式会社アクシージア代表取締役の段卓です。これより、当社取締役管理部担当の福井より、2026年7月期第3四半期の決算報告を行います。

福井康人氏:ご紹介にあずかりました、株式会社アクシージア取締役管理部担当の福井です。それでは、第3四半期決算の内容についてご報告します。

まずはエグゼクティブ・サマリーです。第3四半期の売上高は累計ベースで98億8,000万円、前年同期比マイナス1.9パーセントとなりました。

営業損失は4,000万円で、前年同期の営業利益4億2,000万円からマイナスに転じています。純利益は3,000万円で、前年同期比マイナス85.7パーセントです。

売上高は、中国ECの一部成長鈍化やエムアンドディ社における円安の影響を踏まえた価格改定などの要因により、前年同期比でわずかに減少しました。また、注力領域への人員増加や広告投資を継続した結果、営業損失として4,000万円を計上しています。なお、2026年7月期の通期業績予想を今回修正しました。

トピックスに関して、日本、中国、第3市場のそれぞれについてご説明します。日本については、俳優の髙橋ひかるさんを「LisBlanc(リスブラン)」のブランドアンバサダーに起用し、イベントを実施しました。また、「リスブラン」からスキンケアアイテム2種をラインアップに追加しました。

中国では、「AGTHEORY(エイジーセオリー)」の「ラディアンスアイシート」を新たに上市しました。2026年8月から、有名クリエイターとのコラボレーションプロジェクトも始動します。

第3市場については、東南アジアの売上が前期比プラス213.8パーセント増を達成しました。2026年5月にはマレーシアのトップKOLとのコラボを実施し、4日間で約1億3,000万円のGMVを記録しました。

通期業績予想の修正(2026年7月期)

業績予想の修正について、お知らせします。2025年11月以降の日中関係の緊張の影響により、第2四半期以降、中国ECの売上が前回予想を下回る水準で推移しました。

この影響は収束傾向にありますが、前回予想を挽回するまでには至らない見込みであることから、業績予想を修正することとしました。

また、中国ECの減収に加え、関連する広告宣伝費および支払手数料の高騰の影響により、営業利益も前回予想を下回る見込みです。具体的な数字については、スライドの表をご覧ください。

当初予想に対し、売上高はマイナス9億4,000万円、営業利益はマイナス8億2,000万円、経常利益はマイナス5億9,400万円となる見通しです。

売上・利益の状況(2026年7月期 3Q累計 連結)

業績ハイライトについて、ご説明します。まず、売上および利益の状況です。冒頭のエグゼクティブ・サマリーでご説明したとおりとなっています。広告費用の投下などにより販管費が増加し、営業損失となりましたが、純利益は黒字で着地しました。

地域別・チャネル別 売上高(2026年7月期 3Q累計 連結)

地域別・チャネル別売上高についてです。中国は事業環境の逆風の影響が残るものの、売上は前期比でほぼ横ばいとなりました。日本では、エムアンドディ社における円安影響を踏まえた価格改定によりEC売上が減少しています。一方、第3市場は引き続き成長を見せています。

中国の売上構成比は前期比横ばいで、72.2パーセントとなっています。日本の売上は前期比でやや減少し、構成比は26.1パーセントから24.9パーセントに下がりました。一方、第3市場の売上構成比は、前年同期の2.4パーセントから2.9パーセントへと増加しています。

中国EC売上高推移(2026年7月期 3Q累計 連結)

中国のEC売上高の推移についてです。「Tmall」の売上が伸長しました。同プラットフォームで好調な成績を収めたブランドに贈られる「Annual Breakthrough Innovator」をコスメ・セルフケア(美妆个护)カテゴリーで受賞しています。

ブランド別 売上構成(2026年7月期 3Q累計)

ブランド別売上構成についてです。新製品の上市や販売強化施策が奏功し、育成分野と「エイジーセオリー」化粧品の売上が拡大しており、ブランドのポートフォリオの多様化が順調に進んでいます。

売上原価・販管費の状況(2026年7月期 3Q累計 連結)

売上原価および販管費の状況です。原価率は前期と同水準となっています。注力分野での成長投資としての人員増加に加え、中国における広告効率の悪化により販管費が上昇し、その結果、4,800万円の営業損失を計上しました。

具体的な数字については、スライドの表に記載されているとおりです。

バランスシートの状況(2026年7月期 3Q 連結)

バランスシートの状況についてです。自己資本比率は78.7パーセントで、良好な財務状況を維持しています。2026年4月には中間配当として1億1,400万円を支払いました。

【日本】<リスブラン>ブランドアンバサダー起用

トピックスです。日本市場を強化するという戦略に則して、俳優の髙橋ひかるさんを日本向けの注力ブランド「リスブラン」のブランドアンバサダーとして起用しました。

「TVer」でのWeb CM配信や「TikTok」などのSNSでの露出を通じて、認知度拡大を図っています。

【日本】<リスブラン>ブランド展開の強化

「リスブラン」の展開の強化についてです。「リスブラン」からスキンケアアイテム2種をラインアップに追加しました。販路については、化粧品専門バラエティショップを中心に、リテール店舗による販路拡大を図っています。

スライドの左側には「リスブラン」のラインアップに追加したアイテムの画像を、右側にはバラエティショップへの展開として、新規取扱店舗である@cosme STORE 錦糸町テルミナ店および@cosme TOKYOを示しています。

【中国】ブランド力強化のための取り組み

中国におけるブランド力強化のための取り組みについてです。現在、「AGドリンク」およびエッセンスシート以外の製品の育成として、「エイジーセオリー」化粧品を強化しています。

その一環として、スライド左側に示されている製品ラインアップ「エイジーセオリー ラディアンスアイシート」を追加しました。また、有名クリエイターとのコラボレーションプロジェクトを開始し、ブランド力強化のための投資を行っています。

【第3市場】トップKOL活用による東南アジアの成長加速

第3市場についてです。東南アジア市場では、トップKOLを起用することによって成長を加速させています。同市場の売上は、金額としてはまだ大きくないものの、高成長を達成しています。

2026年5月にはマレーシアのトップKOLとコラボレーションを実施し、4日間で約1億3,000万円のGMVを記録しました。今後は東南アジアでの販売を強化していきます。

質疑応答:営業損失の原因および損益改善の見込みについて

司会者:「営業損失が発生した主な要因と、今後の損益改善の見込みについて教えてください」というご質問です。

:一番大きな要因は、中国での利益率が低下したことです。

特に日中関係緊張の影響を受けた第2四半期以降、利益率の低下が顕著となりました。この状況は2023年7月期の処理水放出時と類似しており、同様の状況が1年程度継続する見込みです。

当社は現在、日本事業において成長に向けた先行投資を継続している一方、中国事業で創出した利益により全社収益を支える事業構造となっています。そのため、中国事業の利益率が低下したことにより、日本事業における投資先行に伴う損失を十分に補填できなくなり、結果として営業損失を計上する要因となりました。

質疑応答:日本市場における新戦略とターゲット層について

司会者:「日本では『リスブラン』に注力するとのことですが、どのようなペルソナを対象とし、競合はどのようなブランドになるのでしょうか? 著名な俳優をアンバサダーに起用した効果をどのように見ていますか?」というご質問です。

:まずは、当社の全体的な戦略からお話しします。当社は現在、日本事業の成長のために注力している最中です。

「リスブラン」は、価格はおおよそ3,000円前後で、「敏感肌」というキーワードで販売しています。ターゲット層は日本の20代後半から30代の女性です。

SNSを活用して知名度を拡大するとともに、ECおよびリテール販売を通して売上拡大を目指しています。

ブランドアンバサダーの起用によりブランドイメージの確立を進め、さらなる売上拡大につなげていきます。

質疑応答:新製品「アクシージア ビューティーアイズ エッセンスシート プレミアム グロウ」の販売戦略について

司会者:「新製品の『アクシージア ビューティーアイズ エッセンスシート プレミアム グロウ』は、どのような戦略で販売していく予定でしょうか?」というご質問です。

:こちらも3,300円と、日本国内にてお求めやすい価格帯に設定しています。

販売ターゲットも20代後半から30代で、まずはSNSを活用した露出の強化に加え、卸店舗における販路拡大にも取り組んでいます。

また、深圳子会社にて「TikTok」の運営チームが順調に立ち上がっています。

「TikTok」は、製品販売と認知度向上を同時に実現できるチャネルであるため、引き続き「TikTok」での販売強化に注力していきます。

質疑応答:東南アジア市場展開とマレーシアでの販売成果について

司会者:「東南アジア市場での現状や展望について、詳しく教えてください。例えばシンガポールでは、どのような販路・ターゲット層に展開されていますか?

また、マレーシアのKOL施策にて、4日間で約1億3,000万円の売上を達成したとのことですが、再現性はあるのでしょうか?」というご質問です。

:東南アジアへの進出については、当初はシンガポールにて事業基盤を構築した上で、その後周辺国へ進出していく方針としていました。

しかしながら、シンガポールでは想定していた成長を実現することができませんでした。

そのため、マレーシアにてKOLを起用し、「AGドリンク」や「ヴィーナスレシピ ザ ピュア ドリンク」の販売を行ったところ、徐々に売上が伸長していきました。

特に、5月に実施したトップKOLとのコラボでは、4日間で1億3,000万円のGMVを達成しまし、想定を上回る成果となりました。

トップKOLの起用は、今後も時期を検討しつつ、積極的に取り組んでいきます。

東南アジア市場においては、日本製品に対して好意的な顧客層が多く、当社にとって有望な市場であると認識しているため、引き続き注力していきます。

質疑応答:中国市場および日本市場におけるエッセンスシートの展開計画について

司会者:「エッセンスシートは今後、日本を中心に販売していくということでしょうか? それとも中国や第3市場でも販売展開を考えていますか?」というご質問です。

:エッセンスシートは、中国市場にて月間4万個ほど販売しています。「アクシージアといえば目もとケアに強い」というイメージが定着しているため、エッセンスシートを中心とした目元ケアアイテムについては、引き続き中国市場で展開していきます。

日本では「アクシージア ビューティーアイズ エッセンスシート プレミアム グロウ」をメインとして売上拡大を図っていきます。

質疑応答:「Tmall」における売上増加の要因と今後の展望について

司会者:「『Tmall』の売上が増収となった要因を教えてください」というご質問です。

:「Tmall」に関しては、売上が低迷した時期もございましたが、販売手法を見直したことにより、売上伸長に繋げることができました。

中国は市場規模が非常に大きく、当社はまだ成長の余地があると認識しています。今後も販売手法を工夫しながら、継続的な成長を目指していきます。